加齢やコンタクトレンズの使用などで、まぶたが少しずつ下がってくる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」に悩む人が増えています。芸能人が手術を受けた話を耳にすることも多く、軽度でも治療を検討すべきか迷う方もいるでしょう。眼瞼下垂は、見た目の印象だけでなく、生活の質や健康にも関わることがあります。伊勢ノ海眼科の伊勢ノ海医師に、眼瞼下垂の特徴や対応について伺いました。
眼瞼下垂とは、何らかの原因で上まぶたが下がり、開きにくくなる状態を指します。まぶたが瞳孔を覆うと視界が狭くなり、日常生活や運転にも影響することがあります。原因には、生まれつきの「先天性」と、加齢や生活習慣による「後天性」があります。特に加齢による場合は、まぶたを上げる筋肉と腱膜の機能低下や、皮膚のたるみが関係しています。ハードコンタクトレンズの長期使用も腱膜の緩みを引き起こす原因になり得ます。
眼瞼下垂による症状としては、視野が狭くなるほか、まぶたを無理に持ち上げようとして前頭筋を使うため、頭痛や肩こりの原因となることもあります。整容面で目元の印象を気にする方も少なくありません。症状が軽い場合は生活に支障はないこともありますが、見づらさや肩こり・頭痛などが出てきた場合は、検査や治療を考えるタイミングです。特にお子さんの場合は視力発達に影響する可能性もあるため、早めの眼科受診が推奨されます。
治療方法としては、まぶたを上げる筋肉や腱膜に対する手術が一般的です。重度の場合は、おでこの筋肉を使ってまぶたを持ち上げる術式もあります。多くの手術は日帰りや短期入院で可能で、術後1〜2週間ほど腫れが出ることがあります。整容目的で手術を行う場合は、医師と十分に相談し、術後の仕上がりのイメージを確認することが大切です。
日常生活でも、眼瞼下垂の進行を和らげる工夫は可能です。まぶたを強くこすらない、長期のハードコンタクトレンズの使用を避ける、眼鏡やソフトコンタクトレンズに切り替えるなど、目元を大切にする習慣が役立ちます。
眼瞼下垂は視野の狭まりや頭痛・肩こりといった症状を引き起こすことがあります。軽度でも心配な場合は早めに専門医に相談することが安心です。日常生活での予防と医師による適切な治療の両方を意識することで、自然に若々しい目元を守ることができます。
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